職場での感染対策について徹底解説!あなたの職場は大丈夫?
2023/5/20
未だ世界各地で猛威を奮う新型コロナウイルス。
日本においては今春から感染法上の類型が二類→五類へと緩和される方針が決定しましたが、未だ感染が収束に向かっているとは言い難く、日常的に感染対策を行わなければなりません。各家庭が感染対策に取り組むのはもちろん、日中多くの時間を過ごす職場内においても一層の感染対策への取り組みが必要です。
「どうせ自分一人が対策してもしょうがないから・・・」と諦めていませんか?確かに職場での感染を防ぐには、社員一人一人が感染対策への意識を高く持つ事が必要不可欠です。しかし、あなたが感染対策に取り組むだけでも、自身の身を守り、感染を未然に抑える事ができます。出来る事から少しずつ始める事で職場の感染拡大を防ぎましょう。
今回は厚生労働省が推奨している、職場での感染対策の5つのポイントを、 分かりやすくご紹介します!
本記事のもくじ
1.テレワーク・時差出勤等の推進
感染者の減少と共に以前の通勤スタイルに戻りつつある企業も多いようですが、感染リスクを抑えると共に業務上の様々なコスト削減も期待できます。臨機応変な出勤スタイルが主流になれば良いですね。
2.体調がすぐれない人が気兼ねなく休めるルールを定める
出勤前に体調が悪いと感じながらも仕事を優先して無理に出勤してしまい、職場クラスターが発生するというケースが散見されます。現在は多くの企業がルールを定めて従業員の体調管理を行っていますが、業務上においても欠員が出た場合の対処法をしっかりと定めておく事で、休暇を取りやすい会社の雰囲気づくりを行う事が大切です。
また、感染者を責めるような職場の風潮を排除しましょう。感染の可能性は誰もが持っており、感染者は悪ではありません。他者を攻撃する風潮は私たちの考えや行動を委縮させ、何もプラスになる事はありません。具体的には体調の悪さや感染を隠してしまう人が増えてしまいます。
3.職員間の距離確保、定期的な換気、マスク徹底など、密にならない工夫を行う。
人からくしゃみなどで発せられた唾液などの飛沫はおよそ1~2m飛び散ります。デスク同士の距離、配置の見直しやパーテーションの設置を行いましょう。パーテーションは飛沫感染防止だけではなく、社員同士の適切な距離を保ってくれる接触感染防止の効果もあります。
会議やミーティングを少人数やWebで行うことや、定期的な換気を徹底するなど、業務においても必要以上に密となる場面を減らすようにしましょう。
4.休憩所、更衣室などの“場の切り替わり”や、飲食の場など 「感染リスクが高まる【5つの場面】」での感染対策を行う。
国の新型コロナウイルス感染症対策分科会より、『感染リスクが高まる5つの場面』の提言がありました。
この5つの感染リスクが高まる場面に注意し、感染拡大を防止しましょう。
①飲酒を伴う懇親会等
- 飲酒の影響で気分が高揚すると同時に注意力が低下する。また、聴覚が鈍麻し、大きな声になりやすい。
- 特に敷居などで区切られている狭い空間に、長時間、大人数が滞在すると、感染リスクが高まる。
- また、回し飲みや箸などの共用は感染のリスクを高める。
②大人数や長時間におよぶ飲食
- 長時間におよぶ飲食、接待を伴う飲食、深夜のはしご酒では、短時間の食事に比べて、感染リスクが高まる。
- 大人数、例えば5人以上の飲食では、大声になり飛沫が飛びやすくなるため、感染リスクが高まる。
③マスクなしでの会話
- マスクなしに近距離で会話をすることで、飛沫感染やマイクロ飛沫感染での感染リスクが高まる。
- マスクなしでの感染例としては、昼カラオケなどでの事例が確認されている。
- 車やバスで移動する際の車中でも注意が必要。
④狭い空間での共同生活
- 狭い空間での共同生活は、長時間にわたり閉鎖空間が共有されるため、感染リスクが高まる。
- 寮の部屋やトイレなどの共用部分での感染が疑われる事例が報告されている。
⑤居場所の切り替わり
- 仕事での休憩時間に入った時など、居場所が切り替わると、気の緩みや環境の変化により、感染リスクが高まることがある。
- 休憩室、喫煙所、更衣室での感染が疑われる事例が確認されている。
5.手洗いや手指消毒、咳エチケット、複数人が触る箇所の消毒など、 感染防止のための基本的な対策を行う。
接触が多い場所への消毒や、基本的な対策を徹底しましょう。職場で感染対策に関してのルールをつくり、社員全員で取り組む事が重要です。以下、具体的な取り組み例をご紹介します。
・自動販売機のボタン、コピー機のボタン、階段の手すりなどの多くの人が触れる箇所について、担当者を決め、定期的にアルコール除菌剤でふき取り、消毒を実施する。
・ドアノブを介した感染を防止するため、ドアに金具を取り付け、足でドアを開放できるようにする。肘や腕を使ってドアを開くことができるアタッチメントなどを取り付ける。
・来客者が共用する筆記用具、スリッパ等について、使用後の消毒を徹底するとともに、消毒済みのものと使用済みのものが混同しないように場所を区画して配置する。
・複数人が使用する会議室について、備品の共用等を避けるよう配置する。もしくは共用物を置かない。
感染者・濃厚接触者の対応
では実際に職場で感染者・濃厚接触者が出た場合にはどのように対応すれば良いのでしょうか?
現在、新型コロナウイルスに感染した場合は有症状の場合は10日間、無症状の場合は7日間の療養機関が必要です。ただし、濃厚接触者においては感染者との接触が認められた場合(※1)も、明確な自治体や保健所等における行動制限は無い為、職場でのルールを確認すると良いでしょう。
3~5日間の自宅待機に加え、出社前の抗原検査などをルールとする企業が多いようです。(2023年3月時点)
感染法上の類型が二類→五類へと変わる為、今後さらなる対応の変化が求められます。
正しい知識を身に着け、職場での感染拡大を未然に防ぎましょう!