正しいマスク着用のタイミングは?

2023/5/31

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政府の新型コロナウイルス感染症対策本部が2023年3月13日からのマスク着用に関して、今後の方針を打ち出しました。

新型コロナウイルス感染症対策におけるマスクについては、屋内では基本的にマスクの着用を推奨するとしている現在の取扱いを改め、行政が一律にルールとして求めるのではなく、個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねることを基本とし、政府は各個人のマスクの着用の判断に資するよう、感染防止対策としてマスクの着用が効果的である場面などを示し、一定の場合にはマスクの着用を推奨する。

行政が一律にルールとして求めるのではなく、個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねることを基本とするよう見直されました。とりあえず周囲に倣って・・・という訳にはいかず、正しい知識を身に着け、状況や場面に応じて今マスクを着用すべきかをしっかりと判断する必要があります。

では今後、具体的にマスクを着用すべき場面はどういった場面なのでしょうか?

マスクを着用したほうがよい場所とは?

新型コロナウイルス感染症対策本部は以下のような場合でマスクの着用を推奨しています。

①医療機関受診時                                                                 ②高齢者等重症化リスクが高い者が多く入院・生活する医療機関や高齢者施設等への訪問時
③通勤ラッシュ時等混雑した電車やバス(※2)に乗車する時(当面の取扱)                                    (※2)概ね全員の着席が可能であるもの(新幹線、通勤ライナー、高速バス、貸切バス等)を除く。                                                                    ④重症化リスクが高い方が混雑した場所へ外出する場合                                                                 ⑤症状があり、通院などやむを得ず外出する場合

以上のような場面ではマスクを着用するようにしましょう。

また、上記以外の場面ではマスクをつけなくて良い!という訳ではありません。基本的には3密のうち密が1つでもあれば、感染リスクは上がります。同じ店舗でも時間帯によっては密になったり、野外であろうと人と近い距離で話をしたりと、状況に応じて感染リスクの高低を正しく判断し、リスクが高いと感じた場合はマスクを着用しましょう。

ここからは場面別にこの状況ではマスクを着用するべきか否か?を解説していきます。

※この記事はマスクの着用を強制するような意図で書かれたものではありません。
マスク着用は自己判断にてお願いいたします。

①公共交通機関

新型コロナウイルス感染症対策本部は通勤ラッシュ時等混雑した電車やバスにてマスクの着用を推奨しています。これまで通勤電車は「全員がマスクをして黙っている。俯いてスマホを操作している」事や、換気機能のおかげでクラスターの発生件数などはそれほど多くありませんでした

 しかし今後はマスクを外して乗車する人も増える為、密になっていればマスクを着用する事が望ましいでしょう。つり革や手すりなどを触った際には、後で手洗いやアルコール消毒をすればさらに安心です。

②自家用車内

一人で運転している場合はもちろんマスク着用は不要です。しかし2人、3人と同乗者が増えると、密な車内では感染リスクは飛躍的に上昇します。複数人でのおしゃべりの際はマスクを皆で着用し、定期的な換気を心掛けましょう。

③飲食店

これまでの感染状況から、飲食の際に感染するケースが多々見られます。マスク着用は個人の判断ですが、料理の待ち時間などで人と対面した席に座る場合、マスクを着用した方が無難です。食事中も大声でのおしゃべりや、料理の取り分け・シェアなどは避けましょう。
また、お店選びに関しても店員のマスク着用・座席同士の距離・テーブルの広さを考慮し、感染リスクの低いお店を選びましょう。

④屋外など

一人で屋外に出る場合などは基本的にマスクを外しても構いません。
しかし、屋外ならば全て安全という訳ではなく、マスクを外して近距離で人と話せば感染する可能性があります。人がくしゃみや咳をした場合の飛沫が飛ぶ距離はおよそ2メートル、それ以上の距離が保てず、複数の人とおしゃべりする場合などはやはりマスクを着用した方が良いでしょう。

マスクをすれば安全なのか?

「マスクをしても意味がない」という方がいますが、マスクは感染対策においてはかかせないアイテムです。確かにウイルスはごく小さいのでマスクの繊維の間から侵入する事は可能です。
様々なエビデンスからマスク着用の一番の効果は「ウイルスを侵入させない」ことより「ウイルスを周囲に飛散させない」事です。皆が感染リスクの高い環境下でマスクを着用する事は非常に有効な感染対策なのです。

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